俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
あのあと、重い足取りで学校に向かったけれど、何ひとつ頭に入ってこなかった。それどころか、吐き気と頭痛に襲われて、結局授業を受けられる状態じゃなかった私は保健室で休んだ。




「また貧血だね、あとはストレスからくる自律神経の乱れだよ、最近病院行ってる?」
「行けてないです」

「やっぱり夏に弱いね、顔色も良くないし」



寝不足と言われて寝たけれど、寝ただけで疲れが取れるはず無かった。

そんなことで取れるなら、とっくに取れている。




そんな状態のまま、いつもの場所に向かう。まだ数回しか見てないけれど、あの後ろ姿は一発でわかる。

振り向いた蒼太くんが私を見て目を見開いた。いつも表情を変えない蒼太くんが表情を変えているのは珍しい、というか初めて見たような気がした。



そんな呑気なことを考えている私と裏腹に、焦りを含む表情で私のほうに寄ってくる。





「ひどい顔してるぞ」
「え、あ、うん……朝からだから」
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