俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
何でこんなに自分勝手なのだろう、いつからこんなに変わってしまったのだろう。



昔は……蓋をしていた思いが唐突に溢れる。優しかったのに、私に勉強教えてくれる頭のいいお兄ちゃんだったのに……いつからひきこもりになってしまったのだろう。

両親の離婚が決まってから、おかしくなってしまったのは間違いないけれど、いい加減目を覚ましてほしいところだ。



「ちゃんと当たり前のことやってよ!!私だって恥ずかしい……」
「はっ、ボロでたな、やっぱり自分の心配か」

「……あ……そういう……」



わけじゃないよ、と言おうとしたけれど、口ごもった私をお兄ちゃんが鼻で笑っていたから言葉につまる。




「母さんが知ったらびっくりするだろうな、いい子のお前が。まさか自分のことしか考えてないなんて」




そのままリビングに向かったお兄ちゃんとただ立ち尽くす私はもう昔のようには戻れないとわかって、唇を強く噛むと口内に鉄の味が広がった。

何も言い返せないのは、反論できないのは、イライラしたからじゃなくて、図星だったからだって、知ってる。
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