タイムトレイン

タイムトレイン

中に入ると、そこには普通の列車と何も変わらない景色があった。
3両構成で、座席もちゃんとある。
誰かいないのか、と思いながらふと足元を見ると。
そこには小さな何かが…
「……ぬいぐるみ?」
「ちがう!ぬいぐるみじゃないぞっ」
「うわぁぁっ!」
び、びっくりした!!
そのぬいぐるみ…じゃないらしい何かが、急に喋りだした。
ビックリした……心臓に悪い。
「俺は妖精だよ!妖精っていっても、ずっとこの列車に籠ってるけどな」
「妖精さん??」
「あぁ!」
このちっちゃくてちょっと可愛いのが、妖精さん…。
「今はこんなちっちゃい姿だが、人間に化けることも出来るんだよ。そうだ、お前の名前は?」
へぇ、人間に化けることも出来るんだ。そこは本物の妖精さんって感じだな。
「私は…戸川ハル。」
「ハルっていうのか。よろしく、ハル。 俺はノンって言うんだ。気軽に呼んでくれ」
「ノン…。よろしくね」
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