タイムトレイン
私はこの列車についてノンに聞いてみることにした。
「ノン。この列車は普通の列車じゃないよね?どういう列車なの?」
「よく分かったなハル。この列車はな、”時空を超えることが出来る”列車なんだよ。」
「時空を……超える??」
「あぁ。この列車は『タイムトレイン』という列車で、時空を超えることが出来る列車なんだ。
タイムトレインは3両構成になっている。”過去”に行きたい場合は1両目から、”未来”へ行きたい場合は2両目から降りるんだ。ちなみに3両目から降りると”現在”に戻ることになる」
「色んな時空へと超えることが出来る列車…」
「あぁ、そういうことだ。ちなみにこの列車は、時空を超えることを強く願う者にしか見ることが出来ない。俺は列車で毎日色んなところを走っている。その中で、時空を超えたいと強く願う者が近くにいればセンサーが反応する。そして俺はそのセンサーの反応する所へ行き、そこで出会った人達をこのタイムトレインに乗せてきた。
ハル。お前もその1人だ。お前にこの列車が見えるのは、時空を超えたいと願っているからだよ。」
「私が願っているから…」
「ハル。お前はどこに行きたいんだ?」
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