ONLY YOU~過ちの授かり婚~
彼に生きる意味を与えなければ、本当に死んでしまう。

純也さんには生きて欲しかった。

――――私は彼の言葉を受け入れた。

「ありがとう…貴方の言葉は心強いです。純也さん」

「乃彩・・・」

彼は私の手を取り、そのままベット脇に跪いて、そっと手の甲にキスをした。

その姿は姫に忠誠を誓う騎士のようだった。

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