ONLY YOU~過ちの授かり婚~
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「『共栄薬品』と吸収合併したようだな。壬生から訊いた」

「はい」

「本社も『共栄薬品』本社のある汐留に移転します」

「そんな大切なコト…どうして?俺に相談しなかったんだ?」

「それは…純也さんだって仕事で忙しいし。『共栄』との合併は父と幹部達が決めたコトです。秘書である私には何の権限もありません」

「確かに忙しかったが・・・乃彩は『共栄薬品』の各務社長に会ったのか?」

「父と二人で会いました。妹であり社長秘書の愛奈さんが純也さんの婚約者なんですよね」

「そうだよ。愛奈さんは何言ってたか?」

「・・・純也さんとは別れろと」

「そっか・・・俺のせいで色々と迷惑掛けたな。乃彩」

「いえ、でも、愛奈さんは本気で純也さんのコトを」

愛奈さんが私を見つめる目で分かる。

―――彼女は本当に純也さんを愛してる。

彼女の私を見る目には嫉妬と憎しみが渦巻いていた。



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