ONLY YOU~過ちの授かり婚~
決意

純也sideー

今日から俺と乃彩は出産の日まで、この部屋で過ごす。でも、乃彩は周囲を騙して、俺と結婚するコトに対し、躊躇いを感じていた。

でも、冷静に考えれば、俺はあの夜、一度だけ乃彩を抱いている。
もしかすれば、乃彩のお腹の子は俺の子かもしれない。

俺は淡い期待を寄せていた。俺の子であれば、何の躊躇いもなく、堂々と一緒になれる。

川瀬には申し訳ないが、生きている乃彩と産まれて来る子を幸せにしたかった。

俺は乃彩と子供のコトを考えながら、仕事を少しずつ処理していく。

そう言えば、彼女が風呂に入ってかれこれ一時間が経過していた。

元々、女の風呂は長い。
でも、乃彩は妊娠中。

逆上せて、気でも失ったか?

俺は腰を上げてバスルームに急いだ。

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