ONLY YOU~過ちの授かり婚~
彼がバスルームから戻って来た。

「ありがとう…」

「そうだ・・・お風呂に入る前に、いいもん見せてやるよ」

「えっ?」
「パソコン見てっ。乃彩」

彼は私をノートパソコンの前に連れて行き、覗き込ませる。

そして、マウスを動かしクリックして一つのフォルダを開いた。

そのフォルダには赤ちゃんのエコー写真が週数ゴトに並び、赤ちゃんの成長が良く分かった。

「どうだ?いいだろ?乃彩」

純也さんは自慢げに言って、私の肩を抱く。
彼の手が肩に触れるだけでも、全身に熱が帯びて来る。

「純也さん…貴方は本当にこの子の父親になるんですか?」

「今更なんだよ・・・俺のキモチ知ってるだろ?」

「でも・・・」

「俺はこの子のパパだ。そして君がママだ・・・乃彩。余計なコト言うなら、早くお風呂に入って来い」

純也さんは話を畳み掛け、私の背中を押した。

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