ONLY YOU~過ちの授かり婚~
「だろうと思ったよ…」
柊さんは渋い顔で手錠を外した。
「…渡さないなら…俺は貴方を守らない…どっちしても、記事の内容は半分真実だ。女一人の為に貴方は自滅する。
養子縁組の解消を総理に勧め、伊集院家から出て行って貰う」
「そんなコトしてみろっ!本当に公表するぞ!!」
「・・・嫌なら、こちらに日記帳を渡しなさい。伊集院頭取」
「断るっ!!」
「では…この場で死んで貰いましょうか?」
「柊!!」
バリトンの声が静かな倉庫内に響き渡る。
官邸に居るはずの敦司さんが佑介さんと共に姿を現した。
「そ、総理!!?」
「また…お前は暴走してるのか…全く呆れたヤツだな・・・」
「これは全部総理の為に…」
「言い訳は無用だ!柊」
敦司さんに一喝された柊さんは飼い主に怒られた犬のように耳を垂れさせ、シュンとして大人しくなってしまった。
「純也…大丈夫か?」
「はい・・・」
「そっか…」
「父上の悪事が記された日記帳の存在は噂に訊いていたが…本当にあったんだな・・・」
佑介さんは顎を指で摘まみ、確信したように呟いた。
「敦司さん・・・」
「…柊に頼んだ…私が悪いな…」
「しかし、伊集院家、最大なピンチだな。敦司。どうする?」
「当主はお前だ。佑介」
「まぁ、色々と他にも総理としてやりたいコトはあったが・・・私の運もこれまでだと思って諦めよう」
柊さんは渋い顔で手錠を外した。
「…渡さないなら…俺は貴方を守らない…どっちしても、記事の内容は半分真実だ。女一人の為に貴方は自滅する。
養子縁組の解消を総理に勧め、伊集院家から出て行って貰う」
「そんなコトしてみろっ!本当に公表するぞ!!」
「・・・嫌なら、こちらに日記帳を渡しなさい。伊集院頭取」
「断るっ!!」
「では…この場で死んで貰いましょうか?」
「柊!!」
バリトンの声が静かな倉庫内に響き渡る。
官邸に居るはずの敦司さんが佑介さんと共に姿を現した。
「そ、総理!!?」
「また…お前は暴走してるのか…全く呆れたヤツだな・・・」
「これは全部総理の為に…」
「言い訳は無用だ!柊」
敦司さんに一喝された柊さんは飼い主に怒られた犬のように耳を垂れさせ、シュンとして大人しくなってしまった。
「純也…大丈夫か?」
「はい・・・」
「そっか…」
「父上の悪事が記された日記帳の存在は噂に訊いていたが…本当にあったんだな・・・」
佑介さんは顎を指で摘まみ、確信したように呟いた。
「敦司さん・・・」
「…柊に頼んだ…私が悪いな…」
「しかし、伊集院家、最大なピンチだな。敦司。どうする?」
「当主はお前だ。佑介」
「まぁ、色々と他にも総理としてやりたいコトはあったが・・・私の運もこれまでだと思って諦めよう」