ONLY YOU~過ちの授かり婚~
俺は翌日、仕事を終えたその足で、乃彩の病室を訪ねる。

昨日、自己血していた看護師の岩田さんが今日も居て、『お熱いコトで』と冷やかされた。

俺は照れ臭くて仕方がなかった。

「何かあれば…ナースコールお願いします、蓮見さん」

「はい」

岩田さんが出て行くと、俺は自分の頬を手で包み、火照りを確かめる。

「何してるの?純也」

「いや、別に…」

「で、どんな名前考えてくれたの?」

「それが・・・」

俺は昨日、苦労して考えてた名前を乃彩に告げた。


「へぇー…いい名前…」

「え、あ・・・でも・・・川瀬の名前と俺の名前・・・合わせたような名前だぞ・・・いいのか?」


「子供の名前にしておけば…永遠に忘れるコトないよね…徹さんのコト」

「ん、あぁ」

この子は川瀬の生まれ変わりかもしれない。

俺達にとって、彼は永遠に忘れてはいけない存在。


「徹也か・・・」

乃彩はお腹の摩り、「徹也」と呼んだ。

お腹の中の徹也は乃彩の呼びかけに応えるように動く。


そんな我が子が愛しくもあり、複雑なキモチも溢れた。




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