ONLY YOU~過ちの授かり婚~
ほろ酔いで居ると、ステージに人が上がって来て、クラシカルな旋律を奏で始めた。

俺達は生演奏に耳を傾け、ワインを煽りながらベトナム料理を堪能する。
次第に、旋律はベトナムの伝統音楽に変わった。

デザートはマンゴスチンとドライフルーツの盛り合わせ。
耳慣れない音楽を聴きながら仕事のコトは忘れ、マンゴスチンを口に運んだ。

******

俺は部屋で吐息を付いてるとドアの外からノックの音。

「川瀬です。頭取」

俺は籐椅子から腰を上げてドアを開けた。

「まぁ、入れよ」

俺は川瀬を快く招き入れた。

「夜分遅くにすいません。どうしてもディナーのお礼が言いたくて・・・」

「俺に礼を言われても…ディナーは俺の奢りじゃない」

「そうでしたか…すいません」

川瀬は自分の勘違いと知り、俺に謝った。

「まぁ、座れっ」

俺は川瀬を籐のソファに座らせた。

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