ONLY YOU~過ちの授かり婚~
翌日の告別式には総理もお見えになり、帝和銀行の関係者も大勢弔問に訪れた。
弔問客のみならず、大勢の報道陣も姿もあり、一般の弔問客の私達は戸惑いを隠せなかった。
「貴方が…川瀬徹さんの婚約者の蓮見乃彩さんですか?」
「この度はお悔やみ申し上げます」
何処でそんな情報を手に入れたのか私は大勢の報道陣に囲まれ、取材を受ける。
マイクを向けられ、カメラマンのシャッターの音が響いた。
カメラのストロボの光に目を細めてしまった。
「私は彼の友人の一人です」
「愛する人の死から逃げ出したいキモチも分かりますが・・・一言お願いします!!」
報道陣は私から一言でも言葉を貰おうと食い下がる。
「よせっ。彼女の言ってるコトは本当のコトだ。
彼女は川瀬の婚約者じゃない!!」
純也さんが私の前に立ち、報道陣から護る為の盾になった。
「蓮見さん、こちらに…」
純也さんが取材を受けている間に、壬生さんが私を報道陣から遠ざけてくれた。
そして、告別会場の駐車場に誘導してくれた。
「ここまでくれば、安心だ。後は純也を待つだけだ」
「ありがとう御座います。壬生さん」
「まさか…君が川瀬の婚約者とは・・・」
「元婚約者です。彼とは三月に婚約を解消しました」
「そうなの?」
壬生さんは私を先にワゴン車の後部座席に乗せてくれた。
すると純也さんが急いで駆け込んで来た。
「待たせたな…壬生」
「じゃ行くぞ・・・」
壬生さんはエンジンをかけ、そのまま会場を後にした。
弔問客のみならず、大勢の報道陣も姿もあり、一般の弔問客の私達は戸惑いを隠せなかった。
「貴方が…川瀬徹さんの婚約者の蓮見乃彩さんですか?」
「この度はお悔やみ申し上げます」
何処でそんな情報を手に入れたのか私は大勢の報道陣に囲まれ、取材を受ける。
マイクを向けられ、カメラマンのシャッターの音が響いた。
カメラのストロボの光に目を細めてしまった。
「私は彼の友人の一人です」
「愛する人の死から逃げ出したいキモチも分かりますが・・・一言お願いします!!」
報道陣は私から一言でも言葉を貰おうと食い下がる。
「よせっ。彼女の言ってるコトは本当のコトだ。
彼女は川瀬の婚約者じゃない!!」
純也さんが私の前に立ち、報道陣から護る為の盾になった。
「蓮見さん、こちらに…」
純也さんが取材を受けている間に、壬生さんが私を報道陣から遠ざけてくれた。
そして、告別会場の駐車場に誘導してくれた。
「ここまでくれば、安心だ。後は純也を待つだけだ」
「ありがとう御座います。壬生さん」
「まさか…君が川瀬の婚約者とは・・・」
「元婚約者です。彼とは三月に婚約を解消しました」
「そうなの?」
壬生さんは私を先にワゴン車の後部座席に乗せてくれた。
すると純也さんが急いで駆け込んで来た。
「待たせたな…壬生」
「じゃ行くぞ・・・」
壬生さんはエンジンをかけ、そのまま会場を後にした。