ONLY YOU~過ちの授かり婚~
「それは本当か?」

「はい」

襖を開けて、誰かが入って来た。
黒い喪服用のスーツに身を包んだ純也さんの姿。
話をしていた周囲の皆が純也さんに注目する。
純也さんは皆に一礼をして、徹さんの両親の元に歩み寄って行った。

そして、腰を折って正座をした。
「私が居ながら・・・前途有望なご子息を死なせてしまい、誠に申し訳ありませんでした」

純也さんの声には嗚咽が混じっていた。私も彼につられ、泣きそうになってしまった。

「ご多忙の中、伊集院頭取自ら、息子の通夜に足を運んで下さり、大変感謝します」

「本当に申し訳ありませんでした」

純也さんはご両親にもう一度謝罪し、頭を下げた。

「すべて…この私の責任です。一生かけてこの罪を償っていきます」
純也さん・・・
私は涙を潤ませて彼を見つめた。

彼は通夜ぶるまいには参加せず、そのまま出て行った。
追い駆けたくても、私は追い駆けるコトが出来なかった。

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