意味がわかると怖い話/逆さのサカ子さん
エレベーターと呼んでいいのかもわからない。それほど小さすぎるその代物は、本来は給食の入ったワゴンを運ぶためのものだった。


もちろん今はもう給食なんてなくて、このエレベーターも使われていない。


小学生が入ってちょうどいいくらいのエレベーター内は、高校生の私にはかなり窮屈さを感じさせるものだったけれど、今は非常事態だ。仕方ない。


唯一の心配は、使われなくなってもう何年も経つこのエレベーターにまだ電気が通っているのかどうかということだった。


恐る恐るボタンを押してみる。ポチ。


ブーンと低く唸ったエレベーターは、それでも何とか扉を開いてくれた。
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