意味がわかると怖い話/逆さのサカ子さん
それでも私は勇気を出して、サカ子さんに向けて走り出した。


大きな黒目が目の前いっぱいに広がって、あまりの恐ろしさに気を失いそうになる。


しかし。


〈あれ、サカ子さん頭怪我してる?〉


そんなことに気づいたときには、私はサカ子さんから遠い廊下へ走り去っていた。


もちろんサカ子さんはすぐについて来て、


「ドウシテ私、死ンデルノ?」


と再度質問を投げかけてくる。


「その頭の怪我とか関係ないんじゃない?」
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