貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「いや。母の妹は、身重の姉を見舞いにしばしば宮城に訪れていた。その時に陛下と知り合い、二人は深く愛し合うようになってしまったらしい」

(うわー、それは気まずいどころの話じゃないわね)


 貴妃は激怒した。皇子を産めば陛下の寵を一身に受けることができると思っていたのに、よりにもよって妃嬪ではない自分の妹が同じように陛下の子を産むことになるとは。しかも、いつのまにか二人は、自分の入り込む余地がないほどに愛し合っている。悋気の強い彼女にとって、それは許すことのできない裏切りだった。


「母の怒りはすさまじかったそうだ。妹の方は、陛下の子を身ごもったと判明した時に後宮へと陛下に言われたらしいのだが、彼女は実家で産むことにした。実家としても複雑だったようだ」
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