貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「俺は気にしていないからさ。また愛してやってもいい、って言ってんだ」

(人の話を聞け!!)


 かつては、彼の言葉に胸をときめかせながらその瞳を見つめていた。でも今の紅華の心には、欄悠のどんな言葉も響かない。

 無言のままの紅華をどう勘違いしたのか、欄悠は紅華の手をつかむとその体を長椅子へと押し倒した。

「ちょ……!! やめて!」

「あの頃さっさとこうしておけばよかった。紅華、俺の妻にしてやるよ」

「冗談じゃないわ! 私は貴妃よ?! こんなことして……!」

「まだ、正式に貴妃になったわけじゃないんだろ?」

「それは……!」

 両手を取られてのしかかられてしまえば、紅華には身動きがとれない。欄悠は、片手で紅華の胸元を探った。

「嫌っ!」

「心配するな。俺、うまいんだぜ」

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