貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
もしかして、天明が今日覆面をしてきたのは、泣き顔を見られたくないのだろうか。今までの態度からすれば、亡き父を想って涙を流すところを見られるのは恥ずかしいと思っているのかもしれない。
だとしたら。
(案外かわいいところがあるじゃない)
無礼なだけかと思った天明だが、そんな一面もあるのかと紅華は少しだけ天明に対する印象を改めた。なので、なるべく天明の方は見ないようにさりげなく別方向を向いた。
しばらくめいめいで祈りをささげたあと、紅華たちは墓前を後にした。
「睡蓮」
「はい」
陵を降りながら、紅華は遠慮がちに声をかけた。
「前の皇帝は、どんな方だったのかしら」
「龍可陛下……ですか?」
「ええ。私は一度も会えなかったし。睡蓮なら、きっとお近くにいることも多かったでしょう」
睡蓮は、天明と一度視線を交わすと、考えながら話しはじめた。
だとしたら。
(案外かわいいところがあるじゃない)
無礼なだけかと思った天明だが、そんな一面もあるのかと紅華は少しだけ天明に対する印象を改めた。なので、なるべく天明の方は見ないようにさりげなく別方向を向いた。
しばらくめいめいで祈りをささげたあと、紅華たちは墓前を後にした。
「睡蓮」
「はい」
陵を降りながら、紅華は遠慮がちに声をかけた。
「前の皇帝は、どんな方だったのかしら」
「龍可陛下……ですか?」
「ええ。私は一度も会えなかったし。睡蓮なら、きっとお近くにいることも多かったでしょう」
睡蓮は、天明と一度視線を交わすと、考えながら話しはじめた。