貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます【番外編追加しました】
家で休んでいるとしたら、皇子とはいえ成人しているのだから後宮内には住んでいないはずだ。市井に降りていれば、紅華が家を訪ねるのは難しい。
昨日の様子を見るに、寝込むほどではなさそうだったのでおそらく今日も出仕しているだろう。
「ねえ睡蓮」
「はい、なんでしょう」
「宮城の図書室に行きたいんだけど、いいかしら?」
後宮には専用の図書室がないため、本が必要なら宮城の図書室を使用することになっている。
紅華がなんの目的もなく後宮を出ることは難しい。なんの行事もなく外朝に行く用事と言えば、図書室くらいだろう。
外朝に行ったからといって天明に会える確率は低そうだが、それくらいしか紅華が天明に会う手立ては思いつかない。
(どうしても気になるわけじゃないけど。ついでよ、ついで)
「良いと思いますけれど……何か、お探しですか?」
「持ってきた本は読んでしまったから、なにか軽いものでもあれば、と思って」
昨日の様子を見るに、寝込むほどではなさそうだったのでおそらく今日も出仕しているだろう。
「ねえ睡蓮」
「はい、なんでしょう」
「宮城の図書室に行きたいんだけど、いいかしら?」
後宮には専用の図書室がないため、本が必要なら宮城の図書室を使用することになっている。
紅華がなんの目的もなく後宮を出ることは難しい。なんの行事もなく外朝に行く用事と言えば、図書室くらいだろう。
外朝に行ったからといって天明に会える確率は低そうだが、それくらいしか紅華が天明に会う手立ては思いつかない。
(どうしても気になるわけじゃないけど。ついでよ、ついで)
「良いと思いますけれど……何か、お探しですか?」
「持ってきた本は読んでしまったから、なにか軽いものでもあれば、と思って」