無限ループ
真夏の日差しを受けながら、校庭の中ほどで思わず東棟に目を向けた。

本棟に比べたら、まだまだ真新しい白い校舎からは、そんな恐ろしくて悲しい出来事があったなんて、想像すらできない。

とりあえず、聞いてしまったからにはと、心の中で手を合わせておいた。


ちょっと怖い話を聞いたせいか、真夏なのに背中に冷たい汗が伝った。

なんだかゾクッとして、急いで茜の横に並んだ。













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