仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
車が止まると同時に外へ出て行こうとしたけれど。
「紗枝さん!」
ぐ、と後ろから腕を引かれてひっくり返りそうになる。
一気に縮み上がった心臓をそのままに振り返ると、和孝さんが私を見つめていた。
「言うかどうか迷ったけど言っておく。ちょっとだけ君の後輩に嫉妬した」
(は……)
「ごめん。それだけ。……残りの仕事も頑張れよ」
いつ腕を離されたのか。そしていつ車を出たのか。
自分でもわからないまま、ばたん、と目の前のドアが閉じて車が走り去っていく。
その車体が見えなくなっても私はその場に立ち尽くしていた。
(どういうこと……?)
和孝さんは嫉妬という言葉を使った。
私の知っている言葉と同じものだとしか思えないけれど、そうなるとますます意味がわからない。
「紗枝さん!」
ぐ、と後ろから腕を引かれてひっくり返りそうになる。
一気に縮み上がった心臓をそのままに振り返ると、和孝さんが私を見つめていた。
「言うかどうか迷ったけど言っておく。ちょっとだけ君の後輩に嫉妬した」
(は……)
「ごめん。それだけ。……残りの仕事も頑張れよ」
いつ腕を離されたのか。そしていつ車を出たのか。
自分でもわからないまま、ばたん、と目の前のドアが閉じて車が走り去っていく。
その車体が見えなくなっても私はその場に立ち尽くしていた。
(どういうこと……?)
和孝さんは嫉妬という言葉を使った。
私の知っている言葉と同じものだとしか思えないけれど、そうなるとますます意味がわからない。