仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
向ける言葉が見つからず口を開け閉めしていると、和孝さんはもう一度だけキスをして部屋へ戻っていった。
声が耳から消えない。鼓膜に染み付いてしまったかのようだ。
(私の知ってる和孝さんじゃない……)
これまで抱いていた和孝さんの印象は、人を気遣う優しくて穏やかな人だった。
だけど実際は遊び心のある意地悪な人で、気遣いながらも自分の欲求を押し通してくる人で――さらに言えば一度振り切ると遠慮のえの字もなくなる人のようだ。
(ううう)
その場にへたり込んで顔を覆う。
結婚してから知る夫の新しい一面は、平坦な夫婦生活を長く送り続けたせいであまりにも魅力的に映る。
――また、恋をした。
(もう、なにをされても嫌いになれない)
声が耳から消えない。鼓膜に染み付いてしまったかのようだ。
(私の知ってる和孝さんじゃない……)
これまで抱いていた和孝さんの印象は、人を気遣う優しくて穏やかな人だった。
だけど実際は遊び心のある意地悪な人で、気遣いながらも自分の欲求を押し通してくる人で――さらに言えば一度振り切ると遠慮のえの字もなくなる人のようだ。
(ううう)
その場にへたり込んで顔を覆う。
結婚してから知る夫の新しい一面は、平坦な夫婦生活を長く送り続けたせいであまりにも魅力的に映る。
――また、恋をした。
(もう、なにをされても嫌いになれない)