仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「和孝さんがしたいなら、それはそれでうれしいけどね」

 ずっと前から考えていた理想の結婚式について思いを馳せる。

(なにを飾るかってことばっかりで、なにをするかまではちゃんと考えたことがなかったかも)

「一生に一度のことだし、やっぱりうれしい驚きが欲しいなーって。私も当日まで考えておくから、もし和孝さんもしてくれるなら言わないでね」

「ハードルが上がるな……」

「無理してやらなくても平気だよ?」

「ここまで言われてやらない選択肢はないだろ。喜ばせてあげたいし」

 自然とそういう台詞を言えるところが和孝さんのすごいところだった。

 おかげで私はきゅんと胸が疼いてしまっている。

「やるからには全力でやるよ。楽しみにしておいて」

「うん、和孝さんもね」

(どんなサプライズをしよう?)
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