仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「わかった。モデルをやるならもうちょっとダイエットしておけばよかったよ」

「いえ、今のままで充分です! じゃあ先輩、三階のドレスルームに行ってもらえますか? エレベーターを出てすぐ右です」

「これ、顔は映らないよね?」

「バックだけの撮影予定だったので大丈夫ですよ。着替えが終わったら、羽鳥さんから指示もらえると思うのでよろしくお願いします」

「ああ、うん。担当は美香なんだね」

 忙しくしている世田くんを送り出し、エレベーターへ向かう。

(モデルなんて務まるかな。ああいうのって立ち方とかも勉強してるのに)

 三階に到着したあとは、世田くんが言った通りすぐ右のドアをノックした。

 中から出てきたのは美香ではなかったけれど、やはり見知った顔である。

「高田さんも今日ここの担当だったの?」
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