仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
(ええと、世田くんは……)
「あっ、もっちー先輩!」
皆崎の苗字になって長い私をそう呼ぶ後輩は多くない。振り返ると、案の定世田くんだった。
「私、なにを手伝えばいい?」
「モデルをやってほしいんです」
騒がしかった周囲の音がすとんと聞こえなくなった。
「……“なに”をやってほしいって?」
聞き間違いかと思い、なに、の部分を強調して聞く。
「モデルです。先輩が一番背格好が似ていて……!」
言われて自分の身体を見下ろす。どこにでもいそうな体型だという自覚があった。
(普通すぎて逆にぴったりのモデルが見つからなかったとか?)
多くのモデルを抱えている事務所でそんなことがあるのかはわからないけれど、実際に世田くんが困っているのならそういうことなのだろう。
「あっ、もっちー先輩!」
皆崎の苗字になって長い私をそう呼ぶ後輩は多くない。振り返ると、案の定世田くんだった。
「私、なにを手伝えばいい?」
「モデルをやってほしいんです」
騒がしかった周囲の音がすとんと聞こえなくなった。
「……“なに”をやってほしいって?」
聞き間違いかと思い、なに、の部分を強調して聞く。
「モデルです。先輩が一番背格好が似ていて……!」
言われて自分の身体を見下ろす。どこにでもいそうな体型だという自覚があった。
(普通すぎて逆にぴったりのモデルが見つからなかったとか?)
多くのモデルを抱えている事務所でそんなことがあるのかはわからないけれど、実際に世田くんが困っているのならそういうことなのだろう。