仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「どうにかなるんじゃなくて、どうにかするのよ」

 ふふん、と得意げに言うと、高田さんは私のコルセットに手を伸ばした。

「……うん、やっぱりちょっと浮いてる。もうワンサイズ小さくした方がいいわね」

「そんなにきつくしたら息ができなくなっちゃうよ」

「倒れたら介抱してあげる。我慢して」

「ええ……」

 仕事人の高田さんは容赦がなかった。ぐっと肌を掴まれ、胸元に寄せられる。

「いたた」

「ちょっと、ちゃんとご飯食べてる? もっと肉つけなさいよ、肉」

「食べてる、食べてるってば」

「これじゃ貧相な胸になるじゃない……!」

「こっ、これでもCはあるからね?」

「せめてDくらいにまでは盛りたかった……っ」

 心底悔しそうに言われて苦笑する。

(普段からそうやって盛ってるんだ……)
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