仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
誰に聞いたのだったか、かつて耳にしたうんちくを思い出しながら首にも同じように手首を擦り付ける。猫が顔を洗っているときもこんな動きをしていたなとぼんやり考えた。
どこまで匂いがきちんと私を覆っているのか、すぐに鼻が慣れてしまったせいで心配になる。
(もうワンプッシュ……いや、でも付けすぎ?)
和孝さんになにも感じないと言われるのは避けたい。どうせならいい匂いがすると言われたいからだ。
(んんん、もういい。これで終わり!)
結局、二度目のプッシュはしなかった。
きっと大丈夫だと自分に言い聞かせながら、まだほんの少し湿っている髪をバレッタで留める。
準備はできた。あとは和孝さんの反応を見るだけだ。
***
「終わりましたよー……?」
どこまで匂いがきちんと私を覆っているのか、すぐに鼻が慣れてしまったせいで心配になる。
(もうワンプッシュ……いや、でも付けすぎ?)
和孝さんになにも感じないと言われるのは避けたい。どうせならいい匂いがすると言われたいからだ。
(んんん、もういい。これで終わり!)
結局、二度目のプッシュはしなかった。
きっと大丈夫だと自分に言い聞かせながら、まだほんの少し湿っている髪をバレッタで留める。
準備はできた。あとは和孝さんの反応を見るだけだ。
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「終わりましたよー……?」