仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
 こんなにかっこよくて魅力的な人が私の夫で本当にいいのか、逆に心配になった。

「開けちゃだめだよ」

「うん」

 頷いてくれた和孝さんを信じ、顔を寄せる。

 鼓動がうるさすぎて心臓を止めたい。あとほんの数ミリの距離を詰めるのにどうしてこうまで緊張するのか、自分でも理解できなくて眩暈がする。

 こくりと息を呑んで、一気に和孝さんを引き寄せた。

「ん」

 思わず声を出したのは果たして私だけだったのか、和孝さんもそうだったのか。

 どちらにせよ、一応キスは成功した。すぐに離れて火照った頬に手を当てる。

「それだけで終わりなのか?」

 目を開けた和孝さんがぽんぽんと頭を撫でながら言う。

「俺はいつももっと違うキスをしてたと思うんだけど、そこまではしない?」

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