仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
 いたたまれなくて、ますます下を見ていると、期待を隠し切れない楽しそうな声がした。

「それで、望月さんは和孝と結婚したいと思ってくれたかね?」

 黙っていた皆崎さんの旦那様がによるとんでもない爆弾。その横で和孝さんが顔をしかめた。

「おい、父さん」

「望月さんに聞いてるんだ」

(え……えええ……)

 そんな質問をするなんてずるいと文句を言いたかった。

 したくないと言えば、和孝さんに対して失礼だろう。かといってしたいと言ってしまうのも違う気がする。許されるならしたいと言いたい気持ちは強かったけれど。

(ここは穏便に……)

「結婚……はともかく、とても素敵な方だな、と……」

「よし、じゃあ善は急げだな」

 がたっと椅子から立ち上がり、旦那様が満面の笑みで言う。

(……ん?)
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