仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
隣で私が見とれていることにも気付かないまま、和孝さんはしばらくその場に立ち尽くしていた。
やがてはっと思い立ったように私へ目を向ける。
「悪い。つい……」
「大丈夫だよ」
「紗枝さんがいることを忘れてるわけじゃないんだ」
「気にしないで。仕事なのに無理についてきたのは私だし」
(仕入れようとしてるのかな? それとも、こういう家具をこれから自社で取り入れようとしてる? ミナサキ家具なら後者か。こんなアンティーク調の家具を売ってくれるようになるなら、また実家の家具を新しくしたくなる……)
値が張るアンティーク家具はそうそう簡単に買えるものではない。これまで私は涙を呑んでアンティーク“風味”の家具で我慢してきた。
やがてはっと思い立ったように私へ目を向ける。
「悪い。つい……」
「大丈夫だよ」
「紗枝さんがいることを忘れてるわけじゃないんだ」
「気にしないで。仕事なのに無理についてきたのは私だし」
(仕入れようとしてるのかな? それとも、こういう家具をこれから自社で取り入れようとしてる? ミナサキ家具なら後者か。こんなアンティーク調の家具を売ってくれるようになるなら、また実家の家具を新しくしたくなる……)
値が張るアンティーク家具はそうそう簡単に買えるものではない。これまで私は涙を呑んでアンティーク“風味”の家具で我慢してきた。