月に魔法をかけられて
17時30分を過ぎると会場前には続々と人が訪れ、フロアは招待客で溢れ始めた。私とあゆみちゃんは失礼がないように気をつけつつ、ひとりひとり笑顔で応対した。
そして18時前には招待客全員の受付が終わり、私は受付でもらった名刺を纏めながらあゆみちゃんの方を向いた。
「今年は珍しく開演前に全員が受付をしてくれて良かったね。あゆみちゃん、私がここを片付けておくから、あゆみちゃんは会場の中に入って大丈夫だよ」
「私も美月先輩と一緒に片付けてから会場の中に入ります」
「ううん。中には瞳子さんと田村くんしかいないから行ってあげて。ホテルのスタッフに色々お願いしたり、会場の様子を確認したり大変でしょ? 私もここを片付けたら入るから」
「すみません。美月先輩」
「大丈夫だよ。私もこのパーティーの忙しさがわかるし」
あゆみちゃんは何度も「すみません」と言いながら会場の中に入っていった。私は見落としがないかもう一度招待客リストと名刺を合わせて確認すると、リストを半分に折り、名刺が折れ曲がらないように封筒に入れた。
それを無くさないように自分の鞄の中にしまう。
そして鞄を手に持ち、椅子から立ち上がったところで、会場前のソファーにひとりの老人が座っていることに気づいた。
レセプションパーティーの招待客だろうか。
いや、そんなことはない。
先ほど見落としがないか招待客リストともらった名刺を確認したばかりだ。
招待客全員がパーティー会場に入っている。
だけどこの3階フロアはルナ・ボーテのレセプションパーティーの会場だけだ。
気になった私はその老人に声をかけてみた。
そして18時前には招待客全員の受付が終わり、私は受付でもらった名刺を纏めながらあゆみちゃんの方を向いた。
「今年は珍しく開演前に全員が受付をしてくれて良かったね。あゆみちゃん、私がここを片付けておくから、あゆみちゃんは会場の中に入って大丈夫だよ」
「私も美月先輩と一緒に片付けてから会場の中に入ります」
「ううん。中には瞳子さんと田村くんしかいないから行ってあげて。ホテルのスタッフに色々お願いしたり、会場の様子を確認したり大変でしょ? 私もここを片付けたら入るから」
「すみません。美月先輩」
「大丈夫だよ。私もこのパーティーの忙しさがわかるし」
あゆみちゃんは何度も「すみません」と言いながら会場の中に入っていった。私は見落としがないかもう一度招待客リストと名刺を合わせて確認すると、リストを半分に折り、名刺が折れ曲がらないように封筒に入れた。
それを無くさないように自分の鞄の中にしまう。
そして鞄を手に持ち、椅子から立ち上がったところで、会場前のソファーにひとりの老人が座っていることに気づいた。
レセプションパーティーの招待客だろうか。
いや、そんなことはない。
先ほど見落としがないか招待客リストともらった名刺を確認したばかりだ。
招待客全員がパーティー会場に入っている。
だけどこの3階フロアはルナ・ボーテのレセプションパーティーの会場だけだ。
気になった私はその老人に声をかけてみた。