月に魔法をかけられて
「あっ、ここにいた! 美月さん、探しましたよ。もうすぐ新色コスメの発表が始まるので、控室に移動してください。最後にメイク直しをするそうです。小林はもう控室にいます」
田村くんが息を切らせながら私の前にやってきた。
「もうそんな時間?」
「そうです。行きますよ!」
田村くんは私の手から素早くシャンパングラスを取ると反対の手で私の手を掴み、歩き始めた。
HAYATOさんに「すみません」と頭を下げて、田村くんの手に引かれるまま、控室へと移動する。控室に入ると、既にあゆみちゃんのメイク直しは終わっていて、瞳子さんとこれから始まる新色コスメ発表の流れを再度確認しているところだった。
「美月ちゃん待ってたわ。美容部員さんにもう一度メイクをチェックしてもらって」
「わかりました」
すぐに椅子に座らされ、美容部員さんがメイクをもう一度丁寧に直していく。メイク直しが終わると瞳子さんが口を開いた。
「もう少ししたら司会者が新色コスメの発表の紹介を始めるから。ステージに出るタイミングは私が指示するわ。2人は紹介が終わるまで笑顔でその場に立っておいてね。そして司会者が『武田絵奈さんどうぞ』と紹介するから、そしたら2人は後ろに下がっていいわ。大変な役だけど頑張ってね」
瞳子さんが私とあゆみちゃんの肩に優しく触れる。
「では行きましょうか。あっ、美月ちゃん、ジャケット脱いでくれるかな」
「あっ、はい……」
私がジャケットを脱ぐと、瞳子さんはそれを手に取り、「パーティーが終わるまで私が預かっておくわね」と言ってニコリと微笑んだ。
田村くんが息を切らせながら私の前にやってきた。
「もうそんな時間?」
「そうです。行きますよ!」
田村くんは私の手から素早くシャンパングラスを取ると反対の手で私の手を掴み、歩き始めた。
HAYATOさんに「すみません」と頭を下げて、田村くんの手に引かれるまま、控室へと移動する。控室に入ると、既にあゆみちゃんのメイク直しは終わっていて、瞳子さんとこれから始まる新色コスメ発表の流れを再度確認しているところだった。
「美月ちゃん待ってたわ。美容部員さんにもう一度メイクをチェックしてもらって」
「わかりました」
すぐに椅子に座らされ、美容部員さんがメイクをもう一度丁寧に直していく。メイク直しが終わると瞳子さんが口を開いた。
「もう少ししたら司会者が新色コスメの発表の紹介を始めるから。ステージに出るタイミングは私が指示するわ。2人は紹介が終わるまで笑顔でその場に立っておいてね。そして司会者が『武田絵奈さんどうぞ』と紹介するから、そしたら2人は後ろに下がっていいわ。大変な役だけど頑張ってね」
瞳子さんが私とあゆみちゃんの肩に優しく触れる。
「では行きましょうか。あっ、美月ちゃん、ジャケット脱いでくれるかな」
「あっ、はい……」
私がジャケットを脱ぐと、瞳子さんはそれを手に取り、「パーティーが終わるまで私が預かっておくわね」と言ってニコリと微笑んだ。