月に魔法をかけられて
「田辺さんもお綺麗ですが、お友達もお綺麗ですね」
「あ、ありがとうございます……」
急に話を振られ、言われ慣れていない言葉に、私は恥ずかしさを隠すようにカクテルを口に運んだ。
社交辞令ともお世辞とも取れるような言葉だけど、イケメンが言ったらなんでこんなに嫌味じゃなく聞こえるんだろう。
まあ、この石川さんが彩矢のことを気に入ってるのは見ててわかるけれど。
「山内さんも田辺さんと同じどこかの会社の受付をされているのですか?」
「いえ、私は受付ではないんです……」
私が愛想笑いを浮かべて首を横に振ると、彩矢が楽しそうに石川さんに話しかけた。
「美月は秘書なんですよ。今は副社長の秘書をしてるんです」
そんな彩矢の楽しそうな表情を見て、私はほっとしながら自然と笑みがこぼれていた。
もしかして彩矢もこの石川さんのことが気に入ってるのかな?
変な人じゃなさそうだし、これがきっかけで2人が付き合うようになったらいいのにな。
なんて突拍子もないことを考えていると。
「あ、ありがとうございます……」
急に話を振られ、言われ慣れていない言葉に、私は恥ずかしさを隠すようにカクテルを口に運んだ。
社交辞令ともお世辞とも取れるような言葉だけど、イケメンが言ったらなんでこんなに嫌味じゃなく聞こえるんだろう。
まあ、この石川さんが彩矢のことを気に入ってるのは見ててわかるけれど。
「山内さんも田辺さんと同じどこかの会社の受付をされているのですか?」
「いえ、私は受付ではないんです……」
私が愛想笑いを浮かべて首を横に振ると、彩矢が楽しそうに石川さんに話しかけた。
「美月は秘書なんですよ。今は副社長の秘書をしてるんです」
そんな彩矢の楽しそうな表情を見て、私はほっとしながら自然と笑みがこぼれていた。
もしかして彩矢もこの石川さんのことが気に入ってるのかな?
変な人じゃなさそうだし、これがきっかけで2人が付き合うようになったらいいのにな。
なんて突拍子もないことを考えていると。