月に魔法をかけられて
「壮真は絶対美月ちゃんのことが好きだと思うんだ」
「と、瞳子さん……。それは違います……」
「そんなことないわよ。私の勘は当たるんだから!」
楽しそうに笑う瞳子さん。
「本当に違います。その勘は当たってないと思いますよ」
「どうして? あっ……もしかして美月ちゃん、壮真のことが嫌い?」
瞳子さんに見つめられ心臓がドクンと跳ね上がる。
私は頬が熱を持つのを感じながら小さく首を振った。
「そ、そうじゃなくて……」
「だったらいいじゃない。私、美月ちゃんが壮真のお嫁さんになってくれるなら大歓迎よ……って言うか、お嫁さんとしてきてほしいわ」
「と、瞳子さん違うんです……。実は……副社長には好きな人がいらっしゃるみたいです。だから……」
「えっ? 壮真に好きな人がいる?」
急に瞳子さんの声が大きくなる。
「と、瞳子さん、声が………」
「あっ、ごめんごめん。でも壮真に好きな人がいるなんて私は信じられないけど。それは美月ちゃんのことじゃないの?」
「ち、違います……。その人に好きになってもらうように今努力されてるみたいです」
ショックな気持ちを隠すように、わざと笑みを浮かべて瞳子さんを見る。
「そうなの? おかしいわねぇ……」
瞳子さんは首を傾げながらソファーで啓太くんと遊んでいる副社長に視線を移す。
「壮真に好きな人がいる……ねぇ……?」
腑に落ちない顔をして副社長を見つめる瞳子さん。
すると副社長が視線に気づいたのか、ふいに私たちの方を向いた。
「と、瞳子さん……。それは違います……」
「そんなことないわよ。私の勘は当たるんだから!」
楽しそうに笑う瞳子さん。
「本当に違います。その勘は当たってないと思いますよ」
「どうして? あっ……もしかして美月ちゃん、壮真のことが嫌い?」
瞳子さんに見つめられ心臓がドクンと跳ね上がる。
私は頬が熱を持つのを感じながら小さく首を振った。
「そ、そうじゃなくて……」
「だったらいいじゃない。私、美月ちゃんが壮真のお嫁さんになってくれるなら大歓迎よ……って言うか、お嫁さんとしてきてほしいわ」
「と、瞳子さん違うんです……。実は……副社長には好きな人がいらっしゃるみたいです。だから……」
「えっ? 壮真に好きな人がいる?」
急に瞳子さんの声が大きくなる。
「と、瞳子さん、声が………」
「あっ、ごめんごめん。でも壮真に好きな人がいるなんて私は信じられないけど。それは美月ちゃんのことじゃないの?」
「ち、違います……。その人に好きになってもらうように今努力されてるみたいです」
ショックな気持ちを隠すように、わざと笑みを浮かべて瞳子さんを見る。
「そうなの? おかしいわねぇ……」
瞳子さんは首を傾げながらソファーで啓太くんと遊んでいる副社長に視線を移す。
「壮真に好きな人がいる……ねぇ……?」
腑に落ちない顔をして副社長を見つめる瞳子さん。
すると副社長が視線に気づいたのか、ふいに私たちの方を向いた。