そろそろきみは、蹴られてくれ。
……う。脱ごうと思ったけど、道の真ん中じゃ流石に邪魔になる……か。
更衣室まで我慢しよ。
開いたジャージの前から、中の体操服の首元を引っ張って、パタパタと風を送る。……と。
「 茅 田 さ ん ! ! 」
大声がして、振り向く。うそ。ほんとは振り向かなくたって、誰かわかったのに。
ずんずん、という音が似合いそうな橘が、あのなっっがい足で歩いてきた。
おお、腕のふりがしっかりとされている──素晴らしい歩行。