そろそろきみは、蹴られてくれ。
「だいすき!」
「何、多いよ」
う、またぶっきらぼう。無愛想。
可愛くなりたいね。人生の課題だ。
「だって。今日はしつこいくらい言うって決めたから」
「もう、たくさんもらったよ」
「ううん、おれが足んない」
わたしにはむしろ多い。浸かってる。
橘からもらった愛、多すぎて、あますぎて、耐えきれなくなった心臓内部からドクドクこぼれ落ちてるし、なんなら心臓本体はそのあまあまの中に浸かり込んでいる。