それ以外の方法を僕は知らない




お昼に旭先生にあった時点で、克真くんと先生が恋仲ではないことくらいわかっていた。


だってふもし本当に二人が恋をしていたら、あんな伝言はスマホの連絡ひとつで伝わるはずだし、わざわざ生徒を仲介させて自らリスクを負うようなことはしないと思うから。



…って言っても、8割は女の勘ってやつ。



旭先生と克真くんの間になにかしら“特別”が存在していたとしても、そこに“恋”はないと思った。

職員室の入り口からのぞいた時に見えた、克真くんを見る旭先生の瞳には、恋の色ではなく、どちらかというと“心配”の色が見えた気がしたのだ。




「放課後、いつも旭先生となにかしてるの?」



彼の顔を覗き込むようにして1番の疑問を投げかける。



「…すこし時間ある?」


克真くんは少しの間を開けたあと、私の問いかけに直接答えることはせずそう言った。



「時間は…ある、けど」

「長くなるけど、…おまえには話しておきたい、って思ったから」



彼の言葉に小さく頷く。

きみが自分のことを私に教えて呉れようとしているのが、どうしようもなく嬉しくて、なんだか泣きそうになってしまった。

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