どうして・・

···再会


翌日の午後から
両親と一緒に
山寺のお義父さんのお見舞いへ
病院に向かう

お義父さんもお義母さんも
とても喜んでくれた。

佑は、山寺の両親を知っているが
彩音は、知らないから
父と母の後に隠れたから
彩羽は、彩音の目線に座り
「パパのパパとママだよ
じいたんとばあたん。」
と、言うと
私の両親も、じいたん、ばあたん
だと思ったのか
私の両親を見ていたから
「二人いるんだよ。」
と、言うと
ぱぁっと、明るい顔をして
「じいたん?ばあたん?」
と、言うと
お義父さんもお義母さんも
すごく喜んでいた。

お義父さんは、痛々しいが
「大丈夫だよ。」
と、言っていた。

私は、ドイツからのお土産を
渡して、律が手掛けた
おばあちゃまの家や
レストランの写真を見せた。

山寺の両親も私の両親も
律の仕事をみた事がなかったから
すごく感動して
お義母さんは、涙を流していた。

その後
子供達が飽きないように
お義父さんを車イスにのせて
中庭にでた。

私の両親は、彩音を連れて
飲み物を買いに行き
お義母さんと佑が
交替でお義父さんの車イスを
おして楽しんでいた。

私は、佑がおすときは、
ドキドキしていたが
お義父さんが大丈夫だよ
と目で合図をするから。
頷いてみせた。

お義父さんとお義母さんは、
佑にドイツでの生活を訊いていた。

少しすると佑がトイレと
言い出して
私が行こうとしたが
病院内がわからないだろうと
お義母さんが連れて行ってくれた。

その間、お義父さんと
律の仕事の話や
律の事務所の話をしていた。

すると
私の横に影ができて
ベンチに座っている私が
見上げると
女性のようだった。

お義父さんが
「彩羽ちゃんの知り合いかい?」
と、訊かれてわからずに
彩羽は、立ち上がり
女性をみると
« はっ »
心臓は、バクバクしているが
それ以外は、なんともない
私は女性に向き合い
お義父さんには、
「知人の方でした。」
と、だけ伝えた。

美春は、私に頭を下げて
「あの時は、
本当に申し訳ありませんでした。
本来、彩羽に近く事もできない身ですが
一度も謝罪をしていなかった事が
苦しくて。
ごめんなさい。
いつも自分勝手で。」
と、頭を下げたまま言った。

私が言葉を発しようとした時
「彩羽?」
と、今度は男性が。

「あら?
彩羽ちゃんの知り合いだったの?
トイレで佑が一人で中に入ると
言うから迷っていたら
こちらの方が中に一緒に
入ってくれたの。」
と、お義母さんが説明をしてくれた

佑は、
「おじちゃん、ありがとう。」
と、その男性に言って頭を下げた。

新の出現に
目の前が真っ暗になり
ふらりと身体が倒れそうになる

だが·····新や美春には
触られたくない
と、意識を踏ん張るが
新が近づいて来て
「大丈夫か?」
と、言ったとき······
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