契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
母は先週、院内で急性心不全を起こし、それが原因で乳頭筋断裂。
そのままICUに運ばれた。肺水腫と言う重篤な状態に陥り、緊急手術を予定されていたが、容体を急変させ亡くなった。
「杏南、これはお前宛の澄子からの手紙だ」
「あ…これは…」
私が母にハネムーンのお土産に渡したアマルフィの絵葉書だった。
アマルフィの街を描いたパステル画。
葉書には母の私に対するメッセージが書かれていた。
『杏南貴方には内緒だけど、先週俊吾さんが私に会いに一人で病室を訪れました。
彼に話したんですね。あの事件のコトを。
彼は貴方を全力で支え、幸せにすると私に誓ってくれました。
いい人に巡り合えましたね。貴方からの告白を受け、母子で泣いたあの日のコトは忘れていません。
傷ついた貴方を、母としてずっと不憫でなりませんでした。でも、私に代わり、貴方を守ってくれる人が現れて、私は安心しました。
俊吾さんと二人で幸せになって下さい。
杏南、私の娘として生まれてくれてありがとう。
母より』
「お母さん・・・」
枯れたはずの涙が再び瞳に溢れた。
そのままICUに運ばれた。肺水腫と言う重篤な状態に陥り、緊急手術を予定されていたが、容体を急変させ亡くなった。
「杏南、これはお前宛の澄子からの手紙だ」
「あ…これは…」
私が母にハネムーンのお土産に渡したアマルフィの絵葉書だった。
アマルフィの街を描いたパステル画。
葉書には母の私に対するメッセージが書かれていた。
『杏南貴方には内緒だけど、先週俊吾さんが私に会いに一人で病室を訪れました。
彼に話したんですね。あの事件のコトを。
彼は貴方を全力で支え、幸せにすると私に誓ってくれました。
いい人に巡り合えましたね。貴方からの告白を受け、母子で泣いたあの日のコトは忘れていません。
傷ついた貴方を、母としてずっと不憫でなりませんでした。でも、私に代わり、貴方を守ってくれる人が現れて、私は安心しました。
俊吾さんと二人で幸せになって下さい。
杏南、私の娘として生まれてくれてありがとう。
母より』
「お母さん・・・」
枯れたはずの涙が再び瞳に溢れた。