契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
あれから二十年…
終わったはずの初恋が復活した・・・
それも結婚という形で。
まさか、挙式当日に花嫁の女性が他の男性と駆け落ちするなんて。
「亜優さんに男性の存在は見えなかったんですか?」
「・・・亜優はどうでもいい。元々乗る気ではなかったからな。業務提携の契約は交わしたが・・・娘を嫁にと言い出したのは工藤社長の方だ…まぁ、AIに三十歳までに結婚して子作りをしないと一生子供には恵まれないと言われたから・・・渋々承諾しただけだ・・・」
「・・・」
「まぁ、俺のコトをスキだと言う…君が俺の嫁になったワケだ。
ラブレターとか追い駆け回すとかそんな子供じみた愛情表現は要らないから…大人の愛情表現を俺に示してくれ」
「なっ・・・」
私の全身が茹で立てのタコみたい赤くなっていく。
「そ、そんなコト出来ないわよ・・・」
「分かってるよ・・・からかってみただけだ・・・俺の思った以上の反応を示してくれるな。杏南は・・・」
「貴方…いつからそんな風に浩平兄みたいに意地悪くなったの??」
「さぁな」
ノックの音。
「絆創膏が来たぞ。待ってろ。杏南」
彼は腰を上げて、ドアに向かった。
終わったはずの初恋が復活した・・・
それも結婚という形で。
まさか、挙式当日に花嫁の女性が他の男性と駆け落ちするなんて。
「亜優さんに男性の存在は見えなかったんですか?」
「・・・亜優はどうでもいい。元々乗る気ではなかったからな。業務提携の契約は交わしたが・・・娘を嫁にと言い出したのは工藤社長の方だ…まぁ、AIに三十歳までに結婚して子作りをしないと一生子供には恵まれないと言われたから・・・渋々承諾しただけだ・・・」
「・・・」
「まぁ、俺のコトをスキだと言う…君が俺の嫁になったワケだ。
ラブレターとか追い駆け回すとかそんな子供じみた愛情表現は要らないから…大人の愛情表現を俺に示してくれ」
「なっ・・・」
私の全身が茹で立てのタコみたい赤くなっていく。
「そ、そんなコト出来ないわよ・・・」
「分かってるよ・・・からかってみただけだ・・・俺の思った以上の反応を示してくれるな。杏南は・・・」
「貴方…いつからそんな風に浩平兄みたいに意地悪くなったの??」
「さぁな」
ノックの音。
「絆創膏が来たぞ。待ってろ。杏南」
彼は腰を上げて、ドアに向かった。