契約ウエディング～氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う～

自殺未遂

俊吾sideー

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「忌引きで欠席された会議のアジェンダです」
「サンキュー」

俺は淡路からアジェンダを受け取った。

「淡路、内線が鳴ってるぞ」

「ただいま」

淡路が慌ててデスクに戻り、内線電話を取る。

「『協和エレクトロニクス』工藤社長からの外線です」

「用件は何か訊いてくれ」

俺が淡路に工藤社長の電話の応対を任せていると突然保留にして、青い顔で言った。

「お嬢様が今朝、自殺未遂を起こし、｢東亜医科大｣に搬送された模様です」

俺は読んでいたアジェンダをデスクに置いた 。

「工藤社長は何と言ってんだ？」

「そこまでは…」

俺は苛立つキモチを抑えようと息を吐く。

「分かった。代わってくれ」

俺は電話に出た。