契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
今日は初恋の人・俊吾さんの挙式日。
私は小泉杏南(コイズミアンナ)二十六歳。
大手製薬会社『ソーマ』と大手化粧品会社『星凛堂』の共同出資会社『ハートフル化粧品』勤務のOL
休日は入院した母に代わり、駅近くの昔ながらの商店街の一角にある父が営むベーカリーショップ『ひなたぼっこ』を手伝っている。
自家製酵母と米粉で作るパンは地元では有名。
最近、腰を痛めた父に代わり兄の浩平(コウヘイ)が店に立つようになった。
「杏南、店の看板を出してくれ」
「はい」
厨房から聞こえる浩平兄の声を訊き、出入り口にあった看板を出しに外へと出た。
生憎、朝から曇り空、降水確率も四十パーセントと高い。
気圧の変化で起きる頭痛と眩暈。
朝から頭痛がして、鎮痛剤を服用していた。
「おはようございます!!」
礼服姿の黒崎輝(クロサキヒカル)さんが額に汗を滲ませ、開店前の店内に慌てて駆け込んで来た。
「どうしました?」
彼は地元では大地主として有名な旧家の財閥の長谷川家の執事。
「杏南ちゃん貴方にお願いがあって来ました!!俊吾様の花嫁役をお願いします!!」
「えぇ~っ!?」
私は小泉杏南(コイズミアンナ)二十六歳。
大手製薬会社『ソーマ』と大手化粧品会社『星凛堂』の共同出資会社『ハートフル化粧品』勤務のOL
休日は入院した母に代わり、駅近くの昔ながらの商店街の一角にある父が営むベーカリーショップ『ひなたぼっこ』を手伝っている。
自家製酵母と米粉で作るパンは地元では有名。
最近、腰を痛めた父に代わり兄の浩平(コウヘイ)が店に立つようになった。
「杏南、店の看板を出してくれ」
「はい」
厨房から聞こえる浩平兄の声を訊き、出入り口にあった看板を出しに外へと出た。
生憎、朝から曇り空、降水確率も四十パーセントと高い。
気圧の変化で起きる頭痛と眩暈。
朝から頭痛がして、鎮痛剤を服用していた。
「おはようございます!!」
礼服姿の黒崎輝(クロサキヒカル)さんが額に汗を滲ませ、開店前の店内に慌てて駆け込んで来た。
「どうしました?」
彼は地元では大地主として有名な旧家の財閥の長谷川家の執事。
「杏南ちゃん貴方にお願いがあって来ました!!俊吾様の花嫁役をお願いします!!」
「えぇ~っ!?」