契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
部屋に帰宅すると俊吾は私を書斎に呼んだ。そして、一枚の写真を見せた。
その写真には高校時代の俊吾と遥さんが居た。
「各務さんと同じバスケ部のマネジャーだったのね…」

「まぁな…」

「俊吾が告白して、お付き合いは始まったの?」

「いや…その逆だ。遥さんの方からだったな…でも、俺も初めての交際だったし…恋人というよりも友達だったな…」

「・・・交際したのはほんの一年ぐらいの話だ…遥さん…白血病を煩って東亜に入院したんだ。別れも一方的だった…」


「俊吾…」

「・・・でも、まさか・・・あの槇村先生の奥さんとは…びっくりだな…」

「そうね…」




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