契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「心療内科を受診されると言うコトは…この間の充子様の言葉が…」

「ううん、違うの…」

浩平兄の親友だし、黒崎さんには本当の話が出来なかった。

「まぁー俊吾はちゃんとした事情を把握されているようなら、私は何も訊きません」

「ゴメンなさい…黒崎さん」

「いえ・・・」

黒崎さんの運転で、都心にある『リバティジャパン』本社ビルを目指す。
四十階建てのモダンな白亜の外観ビル。

二十階からは「ダイヤモンドホテル・汐留」で、十九階以下がすべてのフロアが『リバティジャパン』の本社オフィスになっていた。

出入り口には警備員が配置され、オフィスに入るには専用のIDカードが必要。

黒崎さんは私にゲスト用のカードを手渡し、別々に入り口を通った。


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