契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
三回目のカウセリング。

「お願いします…先生。過呼吸にならない薬を処方してください…」

「急にどうしたの?杏南さん」

「どうしても…どうしても…俊吾さんとHがしたいんです!!先生」

「杏南…さん!?でも・・・貴方は…まだ・・・」

「このままだと私達…ダメになってしまいます・・・」

私は各務先生に詰め寄った。
各務先生は苦い表情をしながらも私の希望を取り入れて、薬を処方してくれた。

でも、あくまで予防薬。

過剰な期待しない方がいいと一言添えられた。



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