身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
いきなり妊娠の洗礼を受けて始まったマタニティライフは、仕事にも支障をきたした。
働けるまで仕事は続けていこうとしていたものの、安定期に入った頃からお腹の張りが頻繁にみられるようになった。
初めての妊娠で、お腹が張ること自体が良くない兆候だともわからずいつも通り働いていると、突然の出血……。
トイレに入って便器の中が真っ赤に染まり、ショックでそのまま倒れそうになった。
そこからは、お姉ちゃんの働く病院に緊急入院することに。
絶対安静で、お腹の張りを落ち着かせる薬を二十四時間点滴で体に入れ、入院当初はトイレ以外ベッドから起きることも許されず、シャワーも一週間入ることができなかった。
体は拭いてもらえるもののとにかく髪が洗いたくて、見かねたお姉ちゃんが美容院でしてもらうみたいに寝たままの状態で洗髪をしてくれた。
いきなり入院ということになって、この先のことも考え仕事は休職の手続きを踏んだ。