身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
「内診するね……あー、うん、破水してるね。子宮口はまだそんなに開いてないけど、このまま陣痛が始まっていけば早ければ朝までには生まれるかもだよ」
「えっ、やっぱり破水してたんだ……」
「お腹の張りはどう?」
「うん、少しある」
「じゃあ、お腹にちょっと機械つけるから。小林さん、NSTお願いできる?」
お姉ちゃんがそばにいた看護師さんに指示を出す。
「佑杏、大丈夫か」
遅れて晴斗さんが私のいる分娩室へと入ってきて、横たわる頭の横から顔を見せた。
「晴斗さん……」
「やっぱり破水してたみたいだな」
「はい」
「このまま陣痛がついて、スムーズにお産に進めばいいけど」
機械をつけてお腹の張りの具合を診ると、まだ張りの強さはそれほどではないものの、一定の間隔で弱い陣痛がきているということだった。
これがもっと強くなり、間隔が短くなってくるといよいよ本陣痛だとお姉ちゃんが説明してくれた。
「となりの陣痛室が空いてるから、そこで休んでてもらうわね。成海先生も一緒に入っててもらって構わないから」
分娩室から陣痛を待つための病室に入り、ベッドに横になる。
部屋の掛け時計に目を向けると、ちょうど深夜一時半だった。