身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


「すみません、お待たせしました」


 到着するなり、貴晴さんは先に集まっていた面々に丁寧な挨拶をする。
 となりにいる可愛らしい奥様もぺこりと頭を下げた。


「佑杏さん、この度はご出産おめでとうございます」

「ご丁寧に、ありがとうございます」


 やっぱり、そっくりだ……と、失礼と思いながらも貴晴さんをまじまじと見てしまう。


「それから、先日は申し訳ありませんでした」

「えっ、いえ!」


 と、反射的に応えつつも、何のことだろう?と思ってしまう。

 すると横から晴斗さんが「ほんとにな」と意地悪っぽい口調で口を挟んだ。


「去年のクリスマスイヴのこと」


 晴斗さんにそう言われて「ああ!」と頷くと、貴晴さんは「その節は」と微笑を浮かべた。


「さぁ、話はゆっくり食事をしながらするとしよう」


 お祖父様の声で着物を着たスタッフが「ご案内いたします」と声をかけてくる。

 個室の客席へと案内され、お祝いの席が開宴した。

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