身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
杏莉のお食い初めを行い、和やかな食事の席を囲んで約二時間……。
クーファンで眠っていた杏莉の授乳の時間となり、別室を借りてお世話をするために席を外れる。
オムツ替えと授乳が終わり抱っこをして寝かしつけをしていると、控えめなノックと共に「佑杏さん?」と、里桜さんの声が聞こえた。
「はい……?」
返事をすると、襖が少しだけ開き里桜さんがひょこっと顔を覗かせる。
「杏莉ちゃん、眠りましたか? あの、もし良かったら、抱っこさせてもらいたいなって」
「はい、ぜひ! 良かったら抱っこしてやってください」
そう答えると、里桜さんは「ありがとうございます!」と部屋に入ってくる。
貴晴さんの奥様の里桜さんとは歳が一つ違いで、今日初対面だったけれど明るくて話しやすい方で親近感を覚えた。
勝手にこれから仲良くなれそうな予感がしている。
「里桜さん、私、里桜さんに謝りたいことが……」
「え、謝りたいこと?」
「はい。晴斗さんから聞いて……去年のクリスマスイヴの日、里桜さんが、晴斗さんと私を見かけて、貴晴さんと大変だったと……」