身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
「は、晴斗さんっ?」
「何?」
いや、な、何って、なんですかこの状態はー!
動揺する私などお構いなしに、晴斗さんは手を引きビーチを歩いていく。
「えっと、これは、あの――」
「嫌ならやめとくけど」
「あっ、そういうことじゃなくて!」
と勢いよく言って、自分の発言にぼっと顔に熱が集まる。
「じゃあいいんじゃない? ダイさんも昨日あんなこと言ってたし」
「あ……そういえば……」
昨日の晩、Dai’sでマスターが言っていたことを思い出す。
『俺からお題ってことで、明日は手繋いで観光することな?』
本気か冗談か、マスターがそんなことを楽しそうに言っていた。
晴斗さん、あの時は軽くあしらってたのに、どうしてこんな……。
たちまち鼓動が音を立て始める。
私の話を聞いて可哀想とか思って、気遣ってくれてるんだよね。うん、そうだよきっと!